「召し上がり」をはじめ相手を促す、依頼する言葉には「お・ご~ください」の表現をします。「お・ご」も敬語、「ください」も敬語、「召し上がり」も敬語、、どれだけ敬語?というくらい二重敬語どころじゃなくなりますが、簡単にまとめてみました
「召し上がり」の正しい敬語の使い方
基本的に正しく簡潔な表現はこちらです。
「召し上がってください」
「どうぞ、召し上がってください」などの使い方です。
ですが、実際はもっと変形させて使います。
二重敬語が正しくないとも言われていますが、実は許容範囲はあって、常用的に使われているのでOKとなってきたと言われています。
これが例です。
「お召し上がりください」
「お召し上がりになる」
どれもどれも正しいというよりは、習慣的に使われているため正しくなったというほうが良いと思います。
そもそも相手がどう感じるか?ですので、マナーと一緒で同じことをしても失礼と感じるか、もてなしと感じるかは相手次第なところはありますが、敬意をもって伝えれば少しぐらいの違いはいちいち不愉快になる人は少ないのではないでしょうか?
「召し上がり」と「お召し上がり」は両方正しい理由
召し上がるという言葉を使うときは、相手に対して使う尊敬語です。
ですから、「どうぞ召し上がってください」がシンプルでいいですね。
ですが、先ほども伝えたように、「お召し上がり」も正しい、許容範囲だとされています。
こちらも「どうぞ、お召し上がりください」というもOKです。
よく聞く言葉ですよね^^
要はくどくならなければいいのです。
文化庁の「敬語の指針」にも書いてありますが、「お・ご~ください」などは二重敬語ではなく敬語連結にあたると書いてあります。
ということで、あまり気にせず言いにくければ省いて、言いやすい程度に言ってしまえばいいのではないでしょうか?
「召し上がり」と「召し上がられ」間違いは後者の理由
「召し上がられる」のこの「られる」は使う人が多いのではないでしょうか?
「られ」は相手の行為に対する尊敬語として使われています。
例えば・・・
「今日行かれるのですね」
「先ほど、読まれたのですね」
「お使いになられました」
これらは適切ではありません。正しい敬語に変換するとこうなります。
「今日いらっしゃるのですね」
「先ほど、お読みになったのですね」
「お使いになりました」
「行く」の尊敬語で「いらっしゃる」にする
あとの2つに関しては、「られ」の代わりに「お・ご」を使うとシンプルで自然です。
「られ」はあまり使わない方が無難です。
まとめ
文章として伝えるととても難しく感じますが、日常的に敬語に触れていれば自然とわかってくるものです。
聞きなれない敬語は違和感を感じますし、周りが使っていないということはやはりそれは間違っている可能性が高いのです。
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